企業の「反転学習」は4ステップで実践(5)-eラーニングは基本編、実践編、理解度テストの構成


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【 ステップ1 】eラーニングは基本編、実践編、理解度テストの構成

24-24

[三木]
eラーニングの中でどのような流れになっていくか教えて下さい。

[松井]
eラーニングは、【基本編】、【実践編】、【理解度テスト】という構成で作っています。皆さんがおつくりになるときも、このような構成を念頭に置かれることがよいと思います。

特に今回、OJT(実践)の部分がありますので、真ん中の【 実践編 】では、実践するためのツールの用意と、それをどのように使えばいいのか、作っていけばいいのかを解説したeラーニングを用意しています。

[三木]
まずOJTでどのような実践をするのか、固めてから教材を作っていくのがよいですか?

[松井]
そうですね。

基本編:とにかくシンプルに、ロジカル・アニメーションで

28-27

[松井]
【 基本編 】は先ほどお伝えした反復学習を前提とする中では、平均で3.2回、みなさん受けています。最初の研修を受けてから、半年とか、1か月後、数か月後に受けている事例もあります。

そういったeラーニングですから、シンプルにする。私たちのeラーニングは基本的に助走がない、導入的な内容がなく、いきなり本題の解説に入っています。初めて受ける人にしてみるといきなりの解説なので、ちょっと戸惑うかもしれませんが、もう一度受ける人からすれば助走は邪魔なわけですね。短い時間で自分の知りたいところだけピンポイントでちゃんと理解できるようなシンプルな作り方をしています。

[三木]
平均3.2回というのは、教材を作る人もうれしいですね。【 図表やロジカル・アニメーションと音声説明の相乗効果で理解力を高める 】とありますが、これはどのような形のコンテンツを想定されていますか。

[松井]
教えることの全体像を図表にして、全体像とか、関係性、構造を明らかにし、今からどこを説明するのか、どのポイントがどう関連してくるのか、全体構造と、今から学ぶところがどこなのか、自分の仕事に対してはどこが適用されるのかということをわかるようにする。こういった図表を、ロジカル・アニメーションと言っています。論理的な構造を、アニメーションで印象付けるということで名づけました。

特に実践するときには、自分の立ち位置、プロセスを認識させるためにも、構造関係がわかるような図表を最初に持っていくことが重要ではないかと思います。

[三木]
全体を理解してもらうということですね。eラーニング教材を作るというと、大掛かりな印象がありますが、PowerPointで作って十分だよと言えそうですね。

[松井]
これはロゴスウェアさんのSTORM Makerを使って作っているわけですが、PowerPointのアニメーションを走らせているだけで凝れば相当なことができますので、十分ではないかなと思います。

[三木]
そう考えると、eラーニング教材を作るといっても、小さいところから作っていけそうですね。

[松井]
よくeラーニングで作るのが、画面に文字が表示されて、それをただ読み上げていくのは、眠くなってしまうし、飽きてしまう。構成を見ながら耳で解説されることで、短い時間で理解を深める、音声とアニメの組み合わせは非常に有効ではないかなと思います。

[三木]
アニメと音声を組み合わせて目と耳両方を刺激する、そして、構造化された図で示すということが大切なんですね。

実践編:標準ツールを学ぶ

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[三木]
【 実践編 】はいかがでしょうか?

[松井]
実践するための標準的なツールを用意して、どうやって使えばいいのか、どう作ればいいのか説明するものになります。

これは計算のためのツールなのですが、どこをどう書きなさいとか、書く順番だとか、どういう計算をしながら書くかとか、事例を入れながら説明を加えていくeラーニングになっております。

[三木]
非常に具体的ですよね。

[松井]
これは料理の例ですが、私たちのeラーニングは、いろいろな会社の方が受けるのを前提にしていますので、特定の業界、業種の例だとわかりにくくなる可能性があるので、そういう影響を受けやすい場合は、日常生活の事例にしてやっています。会社の中で作るのであれば、具体的な事例でやったほうが理解が深まるのではないかと思います。

[三木]
教材を作る人は、ちゃんと現場を取材してよい題材をもって必要がありますね。

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高濱洋子

「仕事と成長のよい循環」に関心があります。企業向けITインストラクターを経験後、テクニカルライティング(業務・システムマニュアル)、企業向けeラーニングの制作、導入に携わる。現在はロゴスウェア株式会社勤務。

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