企業の「反転学習」は4ステップで実践(2)-社員教育に求められるものは何か?


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みなさんこんにちは、コンサルソーシングの松井です。よろしくお願いします。
私たちは「人づくり」と「改善」を理念として、人材育成を通じて企業力を高めることを、コンサルティングとか研修とかの形でお手伝いする集団であります。

私たちのコンサルティングや研修で実践している内容を、皆さんにお伝えできればと思っております。最初に私たちが反転学習を作っている経緯、背景をご紹介させていただきます。

集合研修、3つの特性

集合研修4-29(対面型の研修)の特性を振り返ってみます。

【個々の課題の解決の場】としての集合研修は、大変有効な場であります。一人一人が講師に対して質問する、そして一緒に考えていくという場であります。

【刺激と共有の場】、さまざまな職場、職種、公開セミナーであればいろいろな会社の方が集まってくるわけですから、いろんな人ががんばっているぞ、自分もやらなきゃ、という刺激を受け、いろんな知識、知恵、工夫を共有し、自分の中で活かす、ということにつながっていく。

【体感、体得の場】、私たちは集合研修で、ゲームをよくやります。トヨタ生産方式に基づくカンバン生産といったことも教えているのですが、世の中の常識から外れた、真逆の考え方をしているような手法でもありますから、説明を聞いただけではわからない。であれば、体験してしまえばわかるじゃないかということで、それをゲームという形で、体験し理解を深めていく・・・、こういったことが集合研修の大きな特性であります。

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しかしながら、集合研修の実態を見てみますと、有効であるにもかかわらずさける時間が少なくなって、前提知識を説明する講義の時間が圧倒的に多い、場合によっては6割、7割を超えてしまう。これではせっかくの集合研修の特性が活きてこないという、悩みとなっていたわけです。そこを何とかしたいという課題を抱えていました。

経営者からの、社員教育への2つの要望

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一方で、社員教育への要望があります。

特に【社員の考える力・行動できる力】をもっと高めたい、その背景には【理解できないことはしない】という社員が多い、理解できない考え方、先ほどのトヨタ生産方式のようなまったく真逆の考え方というのを取り入れようとしても、最初から受け付けないということになります。

しかし、企業の競争力を考えたときに、理解できないこと、つまり、他の人が普通ではすぐにできないことを、できた会社が競争力があり、できない会社がそれに比べて競争力がない。考えて、行動して、理解できないこともモノにしていく社員になってほしいという思いが経営者の中にあるわけです。

【教えられていることしかできない】という社員も多いというのもよく聞きます。教えられたことはできる、でもその先応用する、もしくは発展させることは、非常に重要な力となるわけです。なかなかそれが養われてこない、社員教育で何とかしたいという声が出てくるわけです。

ですから、知識習得は当然必要なんですが、課題解決、刺激の共有、体感・体得、ここら辺のところをさらに高めて、企業の競争力に貢献する社員教育というのをしていかないといけないと考えています。

社員教育を「効果を出す」ところまで広げる

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では、社員教育に求められるものというのはいったいなんであるか?

まずは何かを【学ぶ】、そして【仕事に活かし】、結果として【効果】を出す、この流れがあるわけですが、従来の社員教育は、学ぶ部分に研修をして知識を与えて、それを理解したかが一つの評価尺度であった。学んだ知識を仕事に活かして効果を出すのは、受講者任せということがよく見られたのではないでしょうか?

私たちは、社員教育を、学ぶだけでなく、活かし、効果を出すところまで教えるよう広げることが必要と考えます。

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どのような社員教育をしていけばいいのかを、私たちは考えてきました。コンサルティングというのは実際の会社の中の仕組みや制度、方法を変えさせます。つまり新しい考え方を仕事のなかに適用し、活かし、結果を出すところまでをやるのがコンサルティングですので、この領域というのは私たちのお家芸であり、得意とする部分でもありました。

過去、集合研修をやり、2週間から一か月のスパンを置いて集合研修で学んだことを実践してもらい、それを2回目の集合研修で持ち寄るスタイルの研修をしてきました。実際にやってもらえない場合には、ゲーム型、ロールプレイ、演習という形で、仮想の状態ですが実際にやってみる、やってみる中で活かし方そのものを学ぶ、効果の出し方を学ぶ、そういったところを研修の中に入れてきました。

しかしなかなか広がらないし、ゲームとかは人数制限の制約が大変大きい、また時間を取って2日間の集合研修を行うことはコスト面、時間面で大きな負担がかかってしまう。なんとかもう少し軽めのものでできる方法がないかなと考えてきました。

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高濱洋子

「仕事と成長のよい循環」に関心があります。企業向けITインストラクターを経験後、テクニカルライティング(業務・システムマニュアル)、企業向けeラーニングの制作、導入に携わる。現在はロゴスウェア株式会社勤務。

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