2015年eラーニングアワードレポ:デジタルハリウッド「デジハリが考える動画教材のカタチ」


ロゴスウェアの坂井氏が、2015年 eラーニングアワードフォーラムの公演を拝聴しました。皆様にも共有します。

「eラーニングアワード2015フォーラム」は、eラーニングを活用した人材教育、組織戦略の現状と未来を語り合う専門フォーラムです。
http://www.elearningawards.jp/index.html
会期 2015年10月28日(水)~30日(金)
会場 ソラシティ カンファレンスセンター

今回レポートする公演

デジタルハリウッドが考える動画教材のカタチ
http://www.elearningawards.jp/program3detail.html#43

ご講演:
デジタルハリウッド株式会社 石川 大樹 氏

概要:
動画教材によるeラーニングが活況を呈しています。
動画で手軽に学習できるということは、どこも実現していますが、新規参入が多いなか、「動画教材はどうあるべきか?」というテーマは中々議論されていません。ただ動画を撮影し、配信すればよいのか?リアルな授業ではない、動画という形の中でどういう教材こそが効果を出すのか?(後述「1.」)
デジタルハリウッドが考える動画教材のカタチをお話します。

1. どのような動画が効果を出す?

ずばり・・・

教材のテーマが明確なコンテンツ

具体的には、「誰に」「何を」「どうやって」「ゴールは?」「そのスキルを習得する為のポイントは?」が明確になっていること。特に『そのスキルを習得する為のポイントが何か』は一番気にして内容を練っている。

工夫としては・・・

  • どんなコンテンツでも、10-15分に区切る
    • 人間の集中力の周期は15分毎。スマホで空き時間でも理解させられる尺
    • 合間に短め(1本4分)のものも入れてテンポを作る
    • 長く時間を使う集合型の授業との違いは『短めのもので小さな成功体験を積み重ねる』こと
  • ライブ感、エンターテインメントが込められたコンテンツ
    • 飽きさせない、眠たくさせないコンテンツに
    • 講師はラジオDJになれ!(映像よりも音声が重要。テンポを変えたり、大きく発言したり)
    • あえて間違えることも必要(受ける側は不安→先生でさえもここ間違えるんだ!といった気づきは自信に変わる)

 

2. 「ダメ」な例は?

完璧すぎる教材は、むしろよくない(例えば、単調に講師が読み上げるだけの教材)。
メリハリが無いために面白くない ⇒ 受講しない。

3. その他印象に残ったこと

デジタルハリウッド社が動画教材に力を入れる理由は5点。

  1. クオリティ(教師依存のクオリティを防ぐ、ノウハウの集約)
  2. トレーニング(何度も繰り返し受講できる)
  3. 実践授業(講師が基礎力が付いている前提の実践授業が出来る)
  4. 検証・改善(品質をより良いものへ改善していける)
  5. 横展開(他の学校でもデジハリのノウハウを提供できる)

動画教材の制作工程

動画教材20時間ものを作るにあたり、開発期間はおよそ16週(4ヶ月)

  1. 内容詰め
    講師任せにせず、スタッフが主体となって講師と一緒に内容を詰めること
  2. 収録・編集
    収録担当が講師に臆せずダメだしすること(『生徒への伝わり方』がわかるのは、講師よりも収録担当)
  3. 検証
    講師は全体の流れを確認。 検証者は『素人ができるか?』視点で検証していく
  4. 公開・改良
    公開して終わりではない。『説明不足なポイントはないか』『挫折ポイントはどこか』『受講をやめた理由はなにか』といったフィードバックをもらい随時修正すること
    ※ フィードバックをオンライン上でもらうのは難しい。意外に参考になるのは、学校や、自習室でのチューターに寄せられる愚痴!

おわりに

具体的な内容でとても参考になりました!

近年、スマートフォンなどの普及により、専門職でなくても動画コンテンツを作れるようになっています。プロにお任せするほどのクオリティは難しくても、できるだけ見る人に伝わるコンテンツにするために、今回教えていただいた知見を役立てていけるとよいと思います。

高濱洋子

「仕事と成長のよい循環」に関心があります。企業向けITインストラクターを経験後、テクニカルライティング(業務・システムマニュアル)、企業向けeラーニングの制作、導入に携わる。現在はロゴスウェア株式会社勤務。

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