費用比較!eラーニングコンテンツの用意方法5パターン


概要:
eラーニングコンテンツが必要!!!そんなとき、どのような選択肢があるのでしょうか?本書では、eラーニング教材を用意する代表的な5つの方法を比較しました。

読了:5分


eラーニングコンテンツを用意するときの比較のポイントは、「内容の自由度」「支払金額は?」「どれくらい社内工数が必要か」です。「支払金」と「社内工数」は、ほとんど背中合わせの関係にあります(外注するか、内製化するかのバランス)。

そして、事前に意識しておくべきなのは「この方法では、LMS(学習管理システム/eラーニング用のシステム)がセットになっているのか?それとも別なのか?」という点です。

1.パッケージコンテンツを使う

コンテンツベンダーが保持しているコンテンツを利用する方式です。この方式の場合、 ほとんどLMSと教材とがセットになっています。期間限定でID、パスワードを発行してもらい、その間だけ教材を受講できるようなイメージです。安価で、プロのノウハウを学べるので、要件に合えばお得な方式です。課金は人数ごとに行われることが多いです。LMSがない場合や、利用人数が少ない場合に適しています。マイナーな分野や、自社特有の内容は、コンテンツがありませんので利用が難しいです。

自由度 支払額 社内工数 LMSはセット?
× セットのことが多い

手間がかかるポイント

  • コンテンツベンダー、教材(サービス)の選定

お金がかかるポイント

  • 業者に支払う代金(利用人数に応じての場合が多い)

向いている領域

  • セキュリティ、ビジネスマナー、メンタルヘルスなど、メジャーな内容のeラーニング

2.セミオーダーで作ってもらう

コンテンツベンダーが保持している既存コンテンツを、少しカスタマイズして自社用にしてもらう方式です。全面的にサービスメニューに掲げている事業者が少ないため、選定に苦労するかもしれません。比較的低価格でプロの知見が入ったコンテンツを利用できるので、要件にあった事業者が見つかればお得です。

カスタマイズ可能な範囲や、価格、LMSとセットかどうかなどは事業者によって異なります。コンテンツベンダーに、カスタマイズしての利用が可能かどうか問い合わせてみましょう。

自由度 支払額 社内工数 LMSとセット?
セット(のことが多い)

手間がかかるポイント

  • コンテンツベンダーの選定
  • カスタマイズ部分の内容づくり(仕様を伝えて、作ってもらうことが多い)
  • レビュー(カスタマイズ内容のチェック)
  • 検品(納品物が足りているかチェック)

お金がかかるポイント

  • 業者に支払う代金(利用人数に応じての場合が多い)
  • カスタマイズ部分を完成させるための人的コスト

向いている領域

  • セキュリティ、ビジネスマナー、メンタルヘルスなど、メジャーな内容のeラーニング

 

3.素材・シナリオを用意してオーサリングだけやってもらう

自分たちで教える内容を作り、eラーニングに仕立てるオーサリングだけを依頼する方式です。自分たちで内容を作りますので、技術伝承系や、自社製品知識など、独自コンテンツでも対応できます。特に、すでにPowerPointや動画をもっている場合には最適でしょう。

ただ、コンテンツ数が多い場合、自社にオーサリングツールを導入して、製作までやる方法もあります(次項目参照)。逆に、あまりにコンテンツ数が多すぎて、オーサリングツールはあるけれども人手がない!という場合に、一時対応として利用することもあります。この方式では、ツールの使い方を学習しなくてもよいので、その分の時間的コストが削減できます。

この方法ではコンテンツファイルを納品してもらえることが多いので、自社LMSへの掲載も対応できます。

自由度 支払額 社内工数 LMSとセット?
別(のことが多い)

手間がかかるポイント

  • 制作会社選定
  • 内容づくり(シナリオ作成、文章作成、素材調達、など含む)
  • 検品(納品物が足りているかチェック)

お金がかかるポイント

  • 業者に支払う代金(コンテンツ数に応じての場合が多い)
  • 内容を完成させるための人的コスト

向いている領域

  • 問わない

 

4.自力で作る

内容からオーサリングまで、すべて自力で行う方式です。先に書いた「オーサリングだけやってもらう」方式と同様に、すでにPowerPointや動画をもっている場合に特に適しています。

以外と馬鹿にならないのが、オーサリングツールの知識を身につける時間です。コンテンツ数が少ない場合は、オーサリングを外注してしまったほうがトータルコストが安いことがあります。

ある程度のコンテンツ数が見込まれる場合はこの方法が最適ですが、できるだけシンプルなコンテンツにするとよいでしょう。作り手も知識がついてくると、だんだん凝ったことをしたくなりますが、その気持ちをぐっと押さえて、できるだけシンプルなコンテンツにするのがおすすめです。時間の削減、担当者変更に伴う引き継ぎが容易になったり、新担当者の学習コストを抑えることができます。

この方法ではコンテンツファイルが手元にありますので、自社LMSへ掲載できます。

自由度 支払額 社内工数 LMSとセット?
× 別(のことが多い)

手間がかかるポイント

  • 内容づくり(シナリオ作成、文章作成、素材調達、など含む)
  • オーサリングツールの選定(SCORMバージョン、動作端末など、教材仕様の決定を含む)
  • オーサリングツールの使い方を習得
  • オーサリング
  • レビュー(社内関係者によるレビュー)

お金がかかるポイント

  • オーサリングツール購入費
  • オーサリングツールの使い方を覚える人的コスト
  • 内容を完成させるための人的コスト
  • オーサリングのための人的コスト

向いている領域

  • 問わない

 

5.全部、プロにお願いする

eラーニング制作業者にお願いし、メディア、シナリオなど、すべて作成してもらう方式です。一般にリッチなコンテンツができます。その分、価格も高くなります。

盲点なのは、意外に手間がかかることです。「プロに任せたのだから、何も言わなくても作ってくれるはず」という考えでいると危険です。レビューや打ち合わせが多いです。しかし、この時間を惜しんでしまうと、せっかく高いお金を出したのに意図したコンテンツにならない恐れがあります。

  • 自社では説明シナリオも思いつかない(コンサルティングもしてほしい)
  • ゲーム要素をいれながら学ばせるようなリッチコンテンツにしたい

といった特別な事情があるときに、「ここぞ!」と依頼するとよいでしょう。

この方法ではコンテンツファイルを納品してもらえることが多いので、自社LMSへの掲載も対応できます。

自由度 支払額 社内工数 LMSとセット?
× 別(のことが多い)

手間がかかるポイント

  • 制作会社選定
  • 内容づくり(仕様を伝えて、作ってもらうことが多い)
  • 教材仕様の決定(SCORMバージョン、動作端末など)
  • レビュー(内容のチェック)
  • 検品(納品物が足りているかチェック)

お金がかかるポイント

  • 打ち合わせ、レビューなどの人的コスト
  • 業者に支払う代金(コンテンツ数に応じての場合が多いが、企画費、管理費、制作費などが含まれる)

向いている領域

  • 問わない

 

おわりに

eラーニングを用意する5つの方法を比較しました。以下が比較表です。

自由度 コスト LMSとセット?
支払額 社内工数
パッケージコンテンツを買う × セット(のことが多い)
セミオーダーで作ってもらう セット(のことが多い)
オーサリングだけやってもらう 別(のことが多い)
全部、自力で作る × 別(のことが多い)
全部、プロにお任せする × 別(のことが多い)
  • どこのコストを抑えるのが一番適切か(支払金額か、自社の人的コストか)
  • 自社LMSに掲載する必要があるのか?

という点に注意して選択してみてください。

高濱洋子

「仕事と成長のよい循環」に関心があります。企業向けITインストラクターを経験後、テクニカルライティング(業務・システムマニュアル)、企業向けeラーニングの制作、導入に携わる。現在はロゴスウェア株式会社勤務。

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