【変化を考える(1)】「知らないのが嫌。だから調べる」の繰り返し


人はどんなとき、どんな経験を通して、「昨日よりちょっと成長した自分」に変化していくのでしょうか?インタビューを通して考えていきたいと思い、「変化を考える」と題したシリーズを企画しました。
一緒に「変化」というものの輪郭を探ってみましょう!

 

第1回は、ロゴスウェアのエンジニア、間淵晃一さんにお話を聞きました。
社内では「物知りキャラ」が定着し、「ググる」ならぬ「マブる(間淵さんに聞く)」なんて言葉が生まれてしまいました。

でも、間淵さんも最初から物知りだったわけではないはず。なぜ今の間淵さんに「変化」していったのか、聞いてみました。

周りの大人の知識レベルに合わせたかった

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—–どうして物知りキャラになっていったんだと思いますか?

 

間淵さん:

元をたどっていくと、15歳でインターネットを使い始めたころの経験までさかのぼれるかもしれないです。当時(約20年前)はまだネット上には20代以上の人ばっかりで、年上の人と話すことが多いから、だいたい相手のほうが僕より多くの知識をもってるんです。だから知識レベルを合わせようと、いろんなことを調べてたのが始まりかもしれないですね。

それと、前職でオンラインゲームを作ってたので、「教えてくん(※)」になりたくないって思いも強いです。オンラインゲームでは「教えてくん」はものすごく嫌がられますからね。

 

(※1 教えてくん…自分で調べる努力をせず安易に他人に質問する人のこと)

 

「ググる」ならぬ「マブる」が社内で流行

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—–最近、調べたことは?

 

間淵さん:

最近で言うと… 印刷業界でよく使うサイズの単位について調べました。(自社製品の)デジタルブック作成ソフトの内部処理に必要な数字で、同僚が不具合の解消をする手助けをした形です。
自分の担当業務ってわけではありませんでしたが、印刷業界のことは詳しくなかったので、今回調べてわかってよかったです。

知らないことを知らないままにするのが嫌なんですよ。自分が直接関わってないことでも、他人の話の中で知らないことがあると、調べずにいられない。

 

—–どうやって調べてるんですか?

 

間淵さん:

やっぱり主にGoogle先生です。
あたりまえだけど、僕がなんでも知ってるわけじゃなくて、Google先生に聞いてるわけですよ。なのにどうして僕がなんでも知ってるキャラみたいになってるのか考えてみたんですけど、たぶんそれは、検索ワードと検索結果の使い方なんじゃないかなーと思います。
「知りたい情報にたどり着く検索ワード」とか、検索結果の中でも「信頼できそうな情報」とかがわかるんです。どうしてなのか、うまく説明はできないけど。

 

—–調べる時間を確保するのが大変ではありませんか?

 

間淵さん:

場合によるけど、ひとつ調べるのにかかる時間って10分とかだから、調べたいときは忙しくても調べますよ。
10分中断することもできないくらい忙しい状態には、そもそもしないようにしてます。だから時間は作れるはず。

 

—–ロゴスウェア社内では、「Google検索するより間淵さんに聞いた方が早い」ということで、「ググる」ならぬ「マブる」なんて言われたりしますね。

 

間淵さん:

そんなふうに言われたら答えないわけにいかないですよね。
何か聞かれると、当然知らないこともあるんですけど、それをそのままにはしないことにしてます。調べて、次は答えられるようにします。
だから聞かれることで「知らないことを知る」ことができるんですよ。何を知らないのかを知らないと、その次に進めないですからね。

 

聞かれて、知らないことを知って、それを調べる、の繰り返し

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—–質問されることでさらに物知りになっていくんですね。質問されるようになったのはいつからですか?

 

間淵さん:

前の会社ではあまり質問されてなかったように思います。
ロゴスウェアに来てからじゃないかな。入社当時、近くの席の同僚がたくさん質問してくれたんだった気がします。
あと、ロゴスウェアはSNSとかYammer(※2)とか、質問する場、答える場が多いからというのもあるかもしれないですね。

 

(※2 Yammer…限られたメンバー間でのみ使える、「企業向けTwitter」のようなSNS。スピーディーなやりとりが可能)

 

—–よく不特定の人に向けられた「誰か教えてください」みたいな投稿に答えてあげてますよね。

 

間淵さん:

答えることをしていれば、自分も聞きやすくなるし、同じレベルで応えてもらえますしね。情けは人のためならずってやつです。
一方的に聞き続けている人にはなりたくないし、他人の話についていけないのも嫌なんです。自分の知らない単語で話されるといらっとする(笑)
だから答えるし、知らなかったら調べるし、それでどんどん詳しくなっていく。その繰り返しです。

これは2014年にチーム編成と立場が変わったことで、さらに加速しました。
前は担当の「製品」が決まってたんですけど、今は「サーバー周り」とか「バックエンドシステム」とか、目的別のチーム編成になったので、わりとなんでもやるんです。つくばオフィス勤務だったのが、東京オフィスにも行くようになったのもあって、みんなが質問しやすくなったみたいですね。
聞いてもらえることが増えて、答える機会が増えて、感謝してもらうことも増えました(笑)
自分自身も、東京のエンジニアと接する機会が増えて、自分から調べたいと思うことが増えました。

 

調べるのは習慣。その積み重ねで変化している

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—–環境が変わって、さらに良い変化が起きてるんですね。

 

間淵さん:

でも、自分から環境を変えにいくことはないですよ。
エンジニアは、コミュニティを拡げたからといって知識が増えるとも限らないし。

何かを一気に変えるって、難しいですよね。「これをやって変わりました!」みたいな言い方は好きじゃないです。

自分にとっては「調べる」ことは習慣だと思ってるんです。
知らないことを知らないままにしない、というのは信念です。知らないのが嫌。
その日々の積み重ねで変化しています。

 

終わりに:しないでいられないことをし続ける

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間淵さんは、昨年亡くなった漫画家の水木しげるさんがまとめた「幸福の七か条」が大好きなのだそうです。例えば…とあげてくれたのが、「第2条:しないでいられないことをし続けなさい」。
まさに、間淵さんにとって「調べること」は「しないでいられないこと」なんですね。
それを続けた結果として「知識が増え続ける」という変化があるのかもしれません。

 

(文:三木 恵 / イラスト:たかはま)

ロゴスウェア

ロゴスウェア株式会社は、インターネットや情報技術を使って学習に革新的進化をもたらす製品を開発することを目標に、2001年7月に設立されたテクノロジー系ベンチャー企業です。

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